「凡事徹底」という力

「凡事徹底」を考える 2

みなさん、こんにちは!!

さて、今日は、今年の6月に

ブログに書いた「凡事徹底」

について、鍵山氏のインタビューの

記載がありましたので、皆さんに

ご紹介いたします。

いつも人間力向上研修で、お伝えしている

「心を磨く」ヒントになるような

気がしましたので皆さんにも

お伝えいたします。




イエローハットの創業者、

“鍵山秀三郎”

氏の、掃除に見る

“人生哲学”

“人材哲学”

とも言える内容を、

引き続きご確認下さい。



鍵山さんが現地に行ってトイレ掃除の仕方を
教えるのですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

はい。

私は素手、素足でやりますが、みなさんに
強制はしません。

気持ちが悪いと思う人は手袋をしてもらって、

はき物も履いてもらいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
なぜ素手、素足で?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ものを持ったとき、触ったときの感触が、

素手と手袋とでは全然違うからです。

素手が最も感じやすく、

髪の毛一本まで感じることができる。

敏感な指先で感じるからこそ、

問題に対処できて早く解決できるのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本や世界各国の知らない人たちが使ったトイレを、

素手、素足で掃除するのは、

普通は抵抗があると思います。

なぜ鍵山さんは平気なのですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

スポーツでも一度越えたハードルは、

次に飛ぶときは簡単ですよね。

最初のハードルを越えられるかどうかです。

越えられない人は飛べない。

飛んでみもしないで、

飛べないだろうなあと眺めている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

できれば眺めていたいです(笑)。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とてつもなく汚いトイレがありますよ。

中国のトイレはすさまじい。

来年、また行きますけどね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

中国のトイレ掃除に行ったきっかけは?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

広島の

「掃除に学ぶ会」

の方がYMCAの沖縄の校長と親しくて、

そのYMCAの校長が中国の科技大学の先生と
懇意だったのです。

平成9(1997)年に科技大学のトイレと上海の
公園を掃除しに、

日本から40人ぐらいで行きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そういうときの旅費はどうされるのですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

飛行機代も宿泊代も自腹ですよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

自腹でわざわざすさまじいトイレの掃除に行く?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

基本的に中国人は自己中心的で、

人のことはどうでもいい、

自分さえよければいい、

という考え方の人が多い。

だから水洗トイレでも、用を足した人が、

なんで次の人のために水を流さなきゃ
いけないんだって出て行ってしまう。

次に入った人は、なんで俺が、前のヤツが
したものを始末しなきゃいけないんだって、

たまったものの上に用を足して出て行って
しまう。

だから半端な汚れ方ではありません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ハードルが高い。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

しかし、一緒に行った

「掃除に学ぶ会」

の人たちや科技大学の学生たちが群れになって
後ろから私を見ています。

もうやるしかありません。

山盛りの糞尿を素手で便器に押し込み、

流しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うーん。

そういった活動が中国の方によい影響を与えて
いるのでしょうか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

毎年、チームで行っていますが、

大学構内のゴミが減って、

だんだんきれいになっていますよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ブラジルはどのような感じですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

初めて海外で掃除したのがブラジルで、

発端は阪神淡路大震災でした。

1995年1月に起きて、

私は3月に避難所の学校に掃除に行ったのですが、

そこにブラジルからボランティアの方が3人
来ていたのです。

私たちがトイレ掃除をしていたら、

「どういう団体ですか」

と聞かれて、説明すると

「ぜひブラジルにも来てください」

と。

翌年2月にブラジルのイベラ・プエーラ公園の
トイレ掃除に行きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

汚いのかきれいなのか、想像もつきません。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ブラジルは救済事業として、

仕事に就けない人たちにわずかな賃金でトイレ
掃除をさせていますから、

そんなにひどくはありません。

ですが、そういう人たちのやる掃除は知れて
いますよ。

私たちがトイレの外せるものは全部外して、

隅々まで徹底的にきれいにすると、

見ている人はビックリしています。

ブラジルも10年以上、行きました。

5年目には現地の人が5000人も集まる会に
発展し、

みんなで道路の掃除をしました。

テレビの取材も来ましたよ。

ブラジルは長年、奴隷制度がしかれていて、

掃除はもともと奴隷がやる仕事なのです。

特にトイレ掃除は最下層の人がやるという
位置づけで、

一般の人はしない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それなのに、日本の会社の社長が地球の裏側から
やってきてトイレ掃除をしている。

それはニュースになりますね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大勢で掃除している様子を見れば、

人は何だろうって思います。

私たちが掃除している横で車が止まり、

「何をやっているんですか。来年もやるんですか。
私も参加していいですか」

とブラジルの人に随分聞かれました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

続けているうちに、周りの人が

「嘲笑」

から

「同調」

へ変わるのは日本と同じなのですね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ニューヨークはどのような感じですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第1回 「ニューヨーク掃除に学ぶ会」は
平成15(2003)年に開催されて、

ブルックリンにあるジャッキー・ロビンソン・
ユースセンターというスポーツ施設に行きました。

施設の方にまず

「絶対に素手・素足でやらないでください。

ゴミ箱のフタは絶対に開けないように。

中に何が入っているかわからない」

と注意されました。

注射針やエイズ患者が使ったものなど何があるか
保証できないから、

触れないでというわけです。

手袋をしてトイレ掃除しながら、

ニューヨークの一端を見た思いがしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

台湾は?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第1回「台湾掃除に学ぶ会」も平成15(2003)年に
開催され、

台北市の小中学校に毎年、

もう10年以上、行っています。

昨年は2回行って、

今年は4月に行ってきました。

台湾でイエローハットの店舗を展開したのが
始まりです。

やはり毎回、メディアが来てニュースが
報じられます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



鍵山さんの掃除活動のゴールは何ですか。

世界中を美しくして、

人々の心がきれいになることでしょうか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

世の中は争いごとに満ちています。

戦争だってもとは人の不満から始まり、

それが増幅していって起こるのですから、

ものすごいエネルギーです。

もし、戦争に向けるエネルギーを掃除のほうに
向けたらすばらしいでしょう? 

自分のエネルギーの向け方が重要なのです。

争いや武器に向けるのか、

掃除に向けるのか。

掃除に向ければ、地球がきれいになり、

心も平和になります。

昨今、自分の利益になることしかしないと
いった風潮が見られます。

しかし、そういう人間の人生がよくなった
ためしはありません。

もっと社会や国家に目を向けて、

少しでも自分の時間や手足を使わないと、

世の中はよくならない。

私から見ると、

今の日本人は寿命を延ばし、

長生きすることには一生懸命ですが、

そんなことは自分が決めることじゃないですよ。

いくら90歳まで生きようとしたって、

若くして亡くなる人もいます。

そんな自分で決められないことを一生懸命
やるより、

自分が決められることに一生懸命取り組めば
いいのにと思います。

どう生きるかは自分で決められます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

鍵山さんは現在、81歳にして世界中を飛び回って
トイレ掃除をされています。

結果的に、健康にもいいのかもしれませんね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いいでしょうね。

朝、公園の掃除をしているときに、

マラソンをしている人が通っていきます。

はぁ、はぁ、と息を切らして熱心ですが、

それは自分のことだけに熱心とも言えます。

熱心な人であっても、立派な人とは言えない。

もしその人が、マラソンもするけど落ちている
ゴミも拾ったら、

立派な人になるのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・・・

いかがでしたでしょうか?

ちょっと信じられない話かも

しれませんが、これは本当の

話です。

皆様のご参考になれば

幸いです。

福祉人材の人間力向上研修

(参考 原田匡氏 発信情報)

「気づく人になるには」

みなさん、こんにちは!!

今日も引き続き、鍵山秀三郎氏の

名著「凡事徹底」からの一節を

ご紹介したいと思います。

『気づく人になるもう一つの条件は

 「人を喜ばす」ことです。

 微差、僅差の追求よりもこちらの

 方が大きな要素だと思いますが

 絶えず人を喜ばせる気持ちでものごと

 をやる、人生を送る、毎日を送る
 
 という事です。これを続けて一年

  たてば、本当に人が変わるくらい

 気付く人間に変わってしまいます。

 これをやっていますと、周囲の人達から

 「あの人はこの頃すっかり人が変った」

  と言われるようになるのですが、こういう

  気持ちのない人、物事に対して無関心な

  人は、周囲の人から、「あの人はいくつに

  なっても変わらない」という評価を受ける

  わけです。ですから、」なるべくなら「この

  ごろ変わった」と言われるようになればいいのですが

   私のように「変わった人」だと言われるようでは

  いけません(笑) 中略

  しかし、そう言う話を聞いて、あしたから皆さんが

  何かひとの喜ぶことをやったとします。

  そこで大切な事は長続きするかどうかです。

人間は打算があったら、どんなことでも続きません。

  十年も二十年も続かないのです。それから

  打算があったやっている事は卑しくも見えます。

  全部見えてしまうのです。私は、こういう打算と

   いうものを意識せずに、今日はまでずっと

  やってきましたが、結果としては、世の中というものは

  実に公平に出来ているものと思うのであります。

  ところが、今は何かやればすぐに見返りがほしい

  これをやったら、どうしてくれるという考え方の

  人が多い。私は、打算とか見返りをすぐには求めない

  という考え方がとても大切ではないかと思います。

  私は、人が見過ごしたり、見逃したり、見捨てたり

  してきたものを拾い上げ、それを大事に今日まで

  してきました。個人の生活では履物を揃える

  とか、朝起きたら布団をたたむとか、食事が

  終わったら食べた器を台所へ運ぶとか、そういう

  ことをきちんとやっています。 』



いかがでしょうか?

  「人の喜ぶことをする」これは、とくにお金を

  かけたり、ことさら大きなことをしなければ

  ならないことではなく、当たり前のことを当たり前

  に行う事、つまり「凡事徹底」の繰り返しだと思うのです。

  そして、「凡事徹底」には「人のに対する

  気づかいや心遣い」が必ずあり、その結果として

「人を喜ばす」ことに繋がっていくものと思います。

  ⇒福祉人材の人間力向上研修

結果を出す人と出せない人の違いは・・・

みなさん、こんにちは!!

今日もひき続き、鍵山秀三郎氏の

名著「凡事徹底」からの一節を

ご紹介したいと思います。


『ひとつは微差や僅差を

追い続けることです。

僅かな差だと普通はついバカ

にしてしまうのですが、

例えば、今はAという方向で

ものを売っていたがこれをBに

変えるとします。この差が

大きければ誰でも変えるのですが


ほんの僅かしか結果は変わらない、

あるいは成果がよくなるかどうか

もわからないとなると、だいたい

やらないで、いままでの方法を

続けてしまいます。

なぜならやり慣れた方が楽

だからです。

(中略)

ところが、僅差をバカに

しないでBに変えられる人は、

Cがいいと思うとCに、

Dがいいと思うとDに、

というふうに変えていく努力が
>
出来ます。そして、その結果、

最終的な「差」がとてつもなく

大きくなります。

>微差、僅差を大事にして積み重ねる

>とたいへん大きな力を持ってくる

>ということです。』


いかがでしょうか?



例えば、介護の現場でも、

毎日の何気ない声掛けでも、

ご利用者様にどうしたら思い

が伝わるかを、少しずつでも

毎日 工夫をしてみる努力を

していると、それは結果的に

とても大きな違いとなって

現れてくる、なんてこともある

のではないかと思います。


だれでも、結果を出したいし

人に認められたいと願っているのが

人間です。

でもそのために、何か、「人がやらない

ことをしなければ」と思う人は(私も含めて)

多いのではないか思います。

でも本当はそうではなくて、誰でもやろうと

すればできることを、「深く」そして

「継続」することが、とても大切で


あることを教えてくれているものと

思います。

 著者はまた、結果を出せる人の

 もう一つのカギは

『人の喜ぶことをすること』

と説かれています。

次回は又、この点についてご紹介したい

と思います。


 ⇒福祉人材の人間力向上研修

「凡事徹底」を考える

みなさん、こんにちは!!

今日も昨日に続き、鍵山秀三郎氏の

名著「凡事徹底」からの一節を

ご紹介したいと思います。

『世の中で、皆様はそれぞれに

 努力していらっしゃるのですが

 一生懸命仕事をされても、成果を

 あげられる人、あげられない人

 の両方がいます。成果をあげられる
 
 ひとをA、あげられない人をBとすると

 Bのひとは怠けて遊んでいるかというと

 そんなことはなく、むしろBの人の方が

 長い時間休まず働いている事の方が多いの

 ですが、結果を見ると、成果につながらない人が


わりあい多いのです。

 どういうところからこれがくるかというと

 Bの人はやることなすことに無駄が多く、

 やってもやってもエネルギーが無駄に流れて

 しまって成果に繋がらないわけです。

 無駄が多いという事は、例えば自分の手元に

 有る商品の価値がわからない、そのものの

持っている命がわからないので、

 たえず目がよそに散ってしまっている

 ことが多いという事です。当然、Aの人には

 無駄がない、あるいは、無駄が少ないという

 ことになるわけです』

それでは、どうしたら、無駄が少なくなるのか・・・

鍵山氏は「気づく人」になること、と説かれて

 おり、その「気づく人」になるには

 二つの方法があると言われています。

 その方法については、次回(明後日)のブログ

 でまた、お伝えしたいと思いますので、

 お楽しみに。


 ⇒福祉人材の人間力向上研修




 

「凡事徹底という力 」について考える 1

みなさん、こんにちは!!

先月このブログにてご紹介した

凡事徹底という力について

多くの方々にお読みいただき

反響が大きかったので、

先月もご紹介した、イエローハット社

の創業者 鍵山秀三郎氏の名著

「凡事徹底」から、皆様にもお伝えしたい

部分を、これから何回かに分けてご紹介

していきたいと思います。

今回の内容は・・・・


『私も含めて世の中の人はだれでも

 特別なひとになりたい、人より頭

 ひとつ抜きんでて特別な人生を

 送りたいと思っているわけですが

 これは人間だけでなく、犬でも

 ネコでもそうで、同類のなかで

 特別でありたいのが、動物の

 本能です。しかし間もなく還暦を

 迎えるこの年まで人生を送ってきて

 世の中に特別なこととか特別な

 ものはなにもない、とつくづく

 思うわけであります。

 (中略)

 これは、やればだれにでもできる事を

 徹底して、その中で差をつけるという

 考え方です。ところが簡単なことと

 いうと「そんなことをやっていたって
 
 何もならないじゃないか、そんなこと

 やっていたのでは人に遅れてしまう。

競争社会のなかでは勝っていけない」

 という風に思ってバカにしたり、おろそか

 にしたりする人が大変多いわけです。

 しかし、そうやっていること自体が

 自分の人生をおろそかにしていることに

 つながって、結果的に10年たっても20年

 たっても本当の意味の進歩に繋がらない

 と思います。

 私は簡単なこと、単純な事、単調を疎かに

 しない。それを極めていくという考え方で
 
 やってきました。』


いかがでしょうか?

 とても考えさせられる内容のように思います。

 やれば、誰にでもできること、ある意味で

 やって「当たり前」の事だったり、当たり前と

 までは言えなくても、特に新しさや面白み

 がないこと、を簡単にスル―する(?)事って

 自らを振りかえってもよくあります。。

 でも、本当の意味での人間の違い(差)は

 このことに気づけるかどうか、

から生じてくる、という事を説かれています。

 次回は、もうすこし具体例を織り交ぜ、

 お伝えしていきたいと思っています。

 ⇒福祉人材の人間力向上研修





お電話でのお問い合わせ

03-6435-7075(平日9:00~18:00)

営業時間外のお問い合わせはこちらから

相談・ご依頼の流れはこちら