「酷暑日」時代、保育士2倍配置の保育園が実践する暑さ対策

 

子どもを守るために、まず保育士を守る――設備・運用・人員体制で備える夏の保育現場

社会福祉法人風の森が運営する認可保育園「Picoナーサリ」6園では、今夏も子どもと保育士双方の安全を守るための暑さ対策を実施します。

今年は新たに、ニューエラジャパン合同会社の協力により、屋外活動を担う保育士へ帽子を導入しました。

 

子どもの熱中症対策が広く呼びかけられる一方で、その子どもたちを見守る保育士自身の暑さ対策は、十分に注目されてきませんでした。風の森では、保育士の安全と心身の余裕を守ることが、子どもの体調変化を見逃さず、安全な保育を続けるために欠かせないと考えています。

保育士が屋外で子どもたちと過ごしている様子
ニューエラジャパン(同)の協力により保育士用の帽子を導入

実施期間:2026年7月から9月頃まで

実施場所:風の森が運営する各保育施設

実施内容:施設環境の整備、運用ルールの見直し、人員体制の確保等

酷暑で増す、保育現場の見守り負担 

2026年4月、気象庁は最高気温40℃以上の日を「酷暑日」と新たに定義しました。体温調節機能が未発達で、地面からの照り返しも受けやすい子どもたちを守るため、夏の保育現場では水分補給や体調変化の確認など、通常以上に細かな見守りが求められます。

 

一方、こども家庭庁の委託調査では全国の保育施設の8割(※1)が人手不足を感じている実態があります。人員に余裕がなければ、一人ひとりへの目配りや保育士自身の休憩・交代が難しくなります。

 

特にプール遊びに関し国の事故防止ガイドラインでは、子どもと一緒に活動する職員とは別に、監視に専念する職員を配置することが求められています(※2)。人員体制によっては実施が難しくなる場合もあり、人手不足の影響は子どもの安全だけでなく、夏ならではの体験機会の喪失にもつながります。

 

酷暑時代の子どもの安全と体験の機会を守るためには、設備だけでなく、保育士が無理なく見守れるルールや人員体制が欠かせません

 

※1 こども家庭庁令和6年度「保育人材確保にむけた効果的な取り組み手法等に関する調査研究」実施:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

 ※2 こども家庭庁等「教育・保育施設等におけるプール活動・水遊びの事故防止及び熱中症事故の防止について」

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