「上司」について考える

みなさん こんにちは。

今日は、ある方の経験談を

もとに「上司」について

考えてみたいと思います。


「社内の有能な中間管理職であるAさんが
部下のことを信頼できず、

仕事を任せられない状態が続いてしまっている。

いつかAさんがパンクするんじゃないかと
心配しているんです。。。。」

そこから

「“信頼”って、口で言うのは簡単だけど、
難しいよねぇ」

「覚悟がいるよねぇ」

という話になっていきました。

私はこの

“信頼”

という言葉を聞くたび、

いつも2つの話を思い出し、

適宜、会話の相手に伝えるようにしています。

1つは、私がサラリーマン時代の会社で教わった、

“信頼”

という言葉に対する捉え方です。

「人はよく

“信頼していたのに、、、、”

という言葉を使い、

約束した通りの仕事、

期待していた仕事を全うしてくれなかった
人間を非難する。

が、果たして本当にそうなのだろうか?

こちらが相手に対する期待レベルを見誤り、

勝手に信頼した。

その結果、出来なかった、

という当たり前の状態が生まれただけに
過ぎないのではないか?

相手を非難するのではなく、

“その人の信頼レベルを見誤った自分側の問題”

だと捉えて前に進む、という考え方が人を育てていく」

という話。

もう一つは、これもある上司に言われた言葉です。

私が初めて部下なるものを持ち、

その彼がなかなか私が期待していた仕事
レベルに達せず、

嫌気がさしていた(笑)時。

私は上司につい、愚痴ってしまいました。

私:
「〇〇さん(上司)、何でこいつらこんな簡単なことが
分からないんですかね?
中学生でもできますよ、こんなん。僕には全く理解でき
ないです(溜息)」

上司:
『(笑いながら)原田、気持ちは分かるが、

その考え方をしている限り、部下を育てられる
人間にはなれんぞ。

「何でこいつら出来ないんだろう?」

という質問を変えてみろ。

「何で俺、出来るんだろう?」

って自分の心に問いかけてみろよ。』

私:
「。。。。。。。」

上司:
「誰だって初めから出来ていた訳がない。

お前だって昔はできなかったはずだ。

でも、今は出来るようになっている。

それは、そこに至るまでにいくつもの
階段を上ってきたからだろう。

「何でこいつら出来ないんだ?」

の言葉を使っている限り、

その階段は見えてこないぞ。

でも、

「何で俺、出来るようになったんだろう?」

「部下は今、どこにいるんだろう?」

と考えれば、

成長ステップとしての相手の階段が見えてくる
んじゃないか?

だから、自分自身に対する質問を変えるんだよ。

確かにお前の部下達は、

育った環境や生きてきた環境が違う中、

お前より能力は低いかもしれない。

でも、そこを理解した上で、

どうやって部下の成長を支援できるかが
上司の役割だ。
  
我慢大会だが、お前も大きく成長する機会だ。

頑張れよ。」

いずれも10数年以上前に言われた
言葉ですが、

今でも私の心の支えになっています。

人間と人間との関係、、、

ホント、十人十色で奥が深いです。

でも、だからこそ、面白くもあり、

自分の心も、自分自身も成長する。

悩んだ量が多いだけ、

同じ悩みを持つ人の役にも立てる。

介護現場だけに関わらず、

人と人が集う組織の中では当然のように
様々な問題が浮上し、

様々な課題が生まれてきます。

でも、そこから逃げず、もがくことで、

自分自身の人間としての幅も拡がって
いくのでしょうね。

上司は「指を自分に向ける」

忘れずにいたいものです。


以上、何かのお役にたてれば幸いです。

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