65歳の新人保育士に密着 元会社員が独学で保育の世界へ 生活激変も「体が追い付く限り続けたい」名古屋
2026年9月18日 06:04
人材不足の業界に飛び込んだのは、65歳の新人でした。名古屋市内の保育園で8月から保育士経験ゼロ、65歳の男性が働き始めました。
名古屋市中川区の「たかなし保育園」。0歳から6歳まで60人の園児が通っています。
こちらは5歳児クラスのお昼ごはんの時間。園児と一緒にご飯を食べているのは、岩瀬進一郎さん(65)。
「目の届く範囲にいつも子どもを置いておくようにと言われているので、今までとは違う緊張感をいただいている」(岩瀬さん)
約1カ月半前に保育園で働き始めたばかりの、新人保育士です。
岩瀬さんはもともと、名古屋市内のプリンターなどを扱う会社に勤務。営業やデスクワークを行っていました。
定年を迎えたあとに新たな働き方として選んだのが、保育士でした。
「学校出てから42年。ひとつの会社でずっと全うすることができて、子どもに挟まれてみるのはいいかなと思ったのと、会社生活とはちょっと違うことっていうのをやれればいいなと思ってた」(岩瀬さん)
こちらは5歳児クラスのお昼ごはんの時間。園児と一緒にご飯を食べているのは、岩瀬進一郎さん(65)。
「目の届く範囲にいつも子どもを置いておくようにと言われているので、今までとは違う緊張感をいただいている」(岩瀬さん)
約1カ月半前に保育園で働き始めたばかりの、新人保育士です。
岩瀬さんはもともと、名古屋市内のプリンターなどを扱う会社に勤務。営業やデスクワークを行っていました。
定年を迎えたあとに新たな働き方として選んだのが、保育士でした。
「学校出てから42年。ひとつの会社でずっと全うすることができて、子どもに挟まれてみるのはいいかなと思ったのと、会社生活とはちょっと違うことっていうのをやれればいいなと思ってた」(岩瀬さん)
岩瀬さんを迎え入れた保育園の事情とは…
保育士業界は深刻な人材不足
保育園は畑違いの岩瀬さんを温かく迎え入れました。
そこには、保育士業界ならではの事情もありました。
「(保育士は)なかなかきつい仕事で、どうしたら子どもたちが豊かに過ごせるようになるのかなど環境の部分も考えなくてはいけない大変な仕事。それをいろんな視点で臨機応変にやるとなると給料との相違がある」(たかなし保育園 水谷悦子園長)
今年7月時点での保育士の有効求人倍率は全国で2.80倍。全職種の倍率1.15倍と比べると、保育士業界が、いかに深刻な人材不足であるのかが分かります。
65歳にして保育士経験ゼロの岩瀬さん。子どもたちが大好きな遊びの時間になると…。
子どもたちに翻弄されてしまう場面も…
「子ども同士がおもちゃの取り合いをしている時など、まだ「さばく」の「さ」の字も及ばない。他の先生のやることを見習ってやるしかないかなって。本当まだ1カ月なのでそんな段階です」(岩瀬さん)
そこには、保育士業界ならではの事情もありました。
「(保育士は)なかなかきつい仕事で、どうしたら子どもたちが豊かに過ごせるようになるのかなど環境の部分も考えなくてはいけない大変な仕事。それをいろんな視点で臨機応変にやるとなると給料との相違がある」(たかなし保育園 水谷悦子園長)
今年7月時点での保育士の有効求人倍率は全国で2.80倍。全職種の倍率1.15倍と比べると、保育士業界が、いかに深刻な人材不足であるのかが分かります。
65歳にして保育士経験ゼロの岩瀬さん。子どもたちが大好きな遊びの時間になると…。
子どもたちに翻弄されてしまう場面も…
「子ども同士がおもちゃの取り合いをしている時など、まだ「さばく」の「さ」の字も及ばない。他の先生のやることを見習ってやるしかないかなって。本当まだ1カ月なのでそんな段階です」(岩瀬さん)
バンドの経験を活かしてギターを弾く岩瀬さん
4回目の試験で保育士に 体が追い付く限りこの仕事を続けたい理由は…
0歳児クラスのおやつの時間には…顔をまだ覚えられていないのか、泣かれてしまいました。
別の子のとなりに座っても泣かれてしまいますが、どんなに泣いていても、おやつを口に運ぶなど笑顔で接します。
子どもの面倒を見る合間に、掃除なども行います。
「終わりました。」(岩瀬さん)
「玄関周りの掃除お願いしてもいいですか」(園長先生)
「はい。わかりました。」(岩瀬さん)
どんな仕事でも笑顔を絶やさない岩瀬さん。59歳で保育士を目指し、国家資格の勉強法はなんと独学。
仕事をしながら、参考書を読み込む日々だったといいます。
そして、4回目の試験で全科目を合格しました。
♪かえるのうたがきこえてくるよ♪
保育士の実技試験で課題曲を出された際は、学生時代にバンドでギターを弾いていた経験が生きたといいます。
慣れない仕事に四苦八苦の岩瀬さんについて、園長は…
「私たちには座らない子たちが岩瀬先生のひざの上に座って。顔を見て笑いながら子どもたちと話している。たしかに保育歴では私たちが先輩ですけど、私たちのもっていない視点がいろいろあって、こう言えばうまくいくのかなと模索するときにはいいきっかけやアドバイスをもらっている」(水谷園長)
異業種から保育士への転身した岩瀬さんについて、保護者は…
「尊敬します。父も同じぐらいの年代なのでそこから新しいこと始めるのがすごい」
「若い先生もいらっしゃるけど年齢が上の方に見ていただける安心感がある。私たちの知らないことをどんどん子どもたちに教えていってくれたらいいな」(保護者)
会社員時代と比べて今の生活は…。
「全然違う。抱きついて飛び込んで『先生』と言われることはなかなかない。(ここでは)みんな『しんいちろう先生、しんいちろう先生』と呼んでくれる」(岩瀬さん)
岩瀬さんは体が追い付く限りこの仕事を続けたいといいます。目標は70歳です。
「元気な子たちが健やかに育っていくところをなんとかうまく見守っていけるポジションで、担任の先生たちが一生懸命やってるところを少し力になれるような位置づけでやりきれたらという感じです。」(岩瀬さん)
別の子のとなりに座っても泣かれてしまいますが、どんなに泣いていても、おやつを口に運ぶなど笑顔で接します。
子どもの面倒を見る合間に、掃除なども行います。
「終わりました。」(岩瀬さん)
「玄関周りの掃除お願いしてもいいですか」(園長先生)
「はい。わかりました。」(岩瀬さん)
どんな仕事でも笑顔を絶やさない岩瀬さん。59歳で保育士を目指し、国家資格の勉強法はなんと独学。
仕事をしながら、参考書を読み込む日々だったといいます。
そして、4回目の試験で全科目を合格しました。
♪かえるのうたがきこえてくるよ♪
保育士の実技試験で課題曲を出された際は、学生時代にバンドでギターを弾いていた経験が生きたといいます。
慣れない仕事に四苦八苦の岩瀬さんについて、園長は…
「私たちには座らない子たちが岩瀬先生のひざの上に座って。顔を見て笑いながら子どもたちと話している。たしかに保育歴では私たちが先輩ですけど、私たちのもっていない視点がいろいろあって、こう言えばうまくいくのかなと模索するときにはいいきっかけやアドバイスをもらっている」(水谷園長)
異業種から保育士への転身した岩瀬さんについて、保護者は…
「尊敬します。父も同じぐらいの年代なのでそこから新しいこと始めるのがすごい」
「若い先生もいらっしゃるけど年齢が上の方に見ていただける安心感がある。私たちの知らないことをどんどん子どもたちに教えていってくれたらいいな」(保護者)
会社員時代と比べて今の生活は…。
「全然違う。抱きついて飛び込んで『先生』と言われることはなかなかない。(ここでは)みんな『しんいちろう先生、しんいちろう先生』と呼んでくれる」(岩瀬さん)
岩瀬さんは体が追い付く限りこの仕事を続けたいといいます。目標は70歳です。
「元気な子たちが健やかに育っていくところをなんとかうまく見守っていけるポジションで、担任の先生たちが一生懸命やってるところを少し力になれるような位置づけでやりきれたらという感じです。」(岩瀬さん)







