「人材」育成に関して想う

「企業は人なり」とは昔から言い伝えられてきた言葉である。

非常にシンプルでかつ的を得た的確な言葉であると改めて思う。経営資源の中で、すべてを生み出す力でありその源泉となるのは「人材」である。

このこと自体、否定する経営者はおそらくいないであろう。しかしながら、それをいつ、いかなる時でも、どんな状況下においても
その意識をぶれずに持ち続け、経営のあらゆる局面で「人材第一主義」「人本経営」を実践できている経営者は少ない。

 かく言う、私自身も、ともすると自分に都合のいい言い訳を見つけて納得させたりすることもある。


 例えば、人事評価の仕組みづくりにおいてこのような場面に遭遇することがある。人事評価の目的は、「給与を決めるため」なのではなく、長期的な視点での「人材の育成」であり、「モチベーションアップ」がその目的であると声高に言う経営者は多い。実際その通りであるし、給与の決定は「目的」でなく、あくまで「手段」なのである。

 もし人材育成が目的であるならば、「S」評価や「A}評価の職員が多いという事は喜ばしいこと(もちろん公正な評価がなされている前提ではあるが)なのに、人件費のことがちらつきはじめ、結果として平均が「B」評価となるように調整したりする。
このようなケースは、「経営的な観点=人件費を抑える」と判断軸が優先されていないだろうか。

つまり、人材育成という「想い」と事業収支という「仕組み」が、ともに成り立つことを考えることが本当の「経営」といえるのはないだろうか。

今後とも、このような視点から、引く続き皆様方と一緒に考えていきたいと思います。

皆様、今年も宜しくお願い申し上げます。


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