吐く息は感謝でありますように

みなさん、こんにちは!

昨日は、埼玉県のある社会福祉法人で

人間力向上研修の第4回目を開催しました。

4回目のテーマは、「報恩感謝のこころ」です。

受講生の皆さんと一緒に「感謝のこころ」

について深く考えてみました。

そして

「ありがとう」の言葉のもつ意味そして

「言葉の力」について、お伝えさせていただきました。

今日は、「感謝のこころ」に関して雑誌「致知」

で見つけた一節を、皆様にもご紹介させて

頂きます。


『A子さんは若い身でがんになった。
辛い闘病生活。

その中で、病気を治すには体の治療だけでなく
心も治さなければ、と思い立つ。

そして手にした『致知』

中でも横田管長の連載に惹きつけられた。

「坐禅の要領は、ほんの一時でも過ぎたことは気にしない、
 これから起こることも気にしない、この二つ」

ともすれば手術で失った体の一部を煩い、
これからの不安にとらわれがちなA子さん。

そんな時、横田管長のこの簡潔な言葉に出逢い、
いま現在をしっかり生きよう、
こうして生きていることに感謝しよう、
と思い直すことができたという。

「自分はお坊様のようにお寺では修行はできないが
 病気とともに日常生活の中で生きている感謝、
 生かされている感謝を学ぶために、自分なりの修行をしたい」

という手紙を書き送ってきた。

横田管長は
「いま置かれている状況の中で、日常の生活の中で、
 感謝をもって生きることこそ最大の修行です」
と返事した。(中略)

「この病を得なければ、私は心や人間、自分を高めようと
 読書や勉強をすることはなかったでしょう。
 悪いと思われても、そのかげにはよいことも隠されている
 のです。
 この間協会の前を通りかかったら、

【天の父よ、どんな不幸を吸っても吐く息は感謝で
   ありますように】

という看板を見つけ、心に刻みました。
病気で苦しくても、いま私は生きています。
それがすべての答えだと思います」

それがA子さんの最後の手紙となった。
身内の方から亡くなったと横田管長が知らされ
たのは、それから間もなくだった。

大きな試練の中で『致知』に出逢い、師を見つけ、
辛い日々を精いっぱい生きた人の人生は、
腹中に書を持つことの大切さを私たちに教えてくれている』

いかがだったでしょうか。

当たり前ではない、日々の積み重ねに、感謝を

忘れずに生きていきたい、と思った瞬間でした。

皆様は、どのように感じられたでしょうか。

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