保育士週休3日 1日10時間勤務、給与は維持 ~ポピンズ~

保育大手のポピンズは保育士を対象に、週休3日制を導入する。これまで平均18時間勤務が基本だったが、10時間働いてもらうことで、週4日勤務で給与を維持できる体制を作る。人手不足が続く中、働き方の選択肢を増やすことで人材を確保する。一人の保育士が子どもを長くみることで保護者の安心感にもつながるとみている。

 まず一部の保育士で週休3日制を選択できる制度の試験導入を始めた。シフトの組み方や、現場の運営上の課題などを洗い出し、20231月の本格導入を目指す。

 対象となるのは約6000人の保育士。適用は希望者を中心とする予定で、子育てや介護などの事情を持つ人だけでなく、趣味の時間を増やしたい人などでも利用できる。休みとなった日に副業をすることも可能だ。

 待機児童の問題は解消され始めているものの、保育業界では依然として、人手不足が深刻だ。選択肢を増やして働きやすい環境を作ることで、人材確保につなげる。

 サービスの品質を高める狙いもある。10時間勤務できる保育士がいれば、子どもを預かる時間から、夕方のお迎えの時間まで一人の保育士が子どもをみられるようになり、子どもや保護者の安心感にもつながる。

 本格導入には課題もある。現時点では多くの自治体が、認可保育園の補助金の対象となる「常勤保育士」の定義を「16時間以上、月20日以上勤務する人」と定めている。週休3日を導入すると要件を満たせなくなり、補助金の対象から外れてしまう可能性がある。

 同社の轟麻衣子社長は「自治体や業界が一体となって保育士の働き方を変えなければならない」と危機感を強める。まずは補助金の対象とならない事業所内保育所などを中心に導入。並行して、週休3日でも補助金の対象となるよう自治体と協議していく。

日本経済新聞 朝刊 ビジネス114ページ)2022/10/7

 

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