東京都、保育士実態調査…給与「満足度」は3割  東京都は2023年3月30日、「東京都保育士実態調査」の結果を公表した。保育士としての仕事全体の「やりがい」度は約7割が「満足」と回答しているが、給与・賞与等について「満足」と回答した人は

東京都は2023年3月30日、「東京都保育士実態調査」の結果を公表した。保育士としての仕事全体の「やりがい」度は約7割が「満足」と回答しているが、給与・賞与等について「満足」と回答した人は3割と低くなっている

保育士有資格者全体の実態

東京都は2023年3月30日、「東京都保育士実態調査」の結果を公表した。保育士としての仕事全体の「やりがい」度は約7割が「満足」と回答しているが、給与・賞与等について「満足」と回答した人は3割と低くなっている。

 東京都は、安心して子供を産み育てられる環境を実現するため、保育サービスの拡充を進めるとともに、保育の現場を支える保育人材の確保に取り組んでいる。「東京都保育士実態調査」は、今後の保育士の確保、定着および再就職支援策のための基礎資料とするため、2017年(平成29年)4月から2022年(令和4年)3月までの東京都保育士登録者等(書換え登録等を含む)を対象に、インターネット等を利用して実施。調査期間は2022年7月25日~8月14日、有効回収数は1万8,239件。

 保育士資格の取得方法について聞くと、指定保育士養成施設(専門学校/短期大学/大学/その他)での資格取得者は56.4%、保育士試験での資格取得者は43.5%となっている。調査回答者のうち、現在保育士として就業中は6割強となっている。

 現在の職場の満足度については、「勤務日数」「自宅からの通勤時間(片道)」「職場の人間関係」「保育士としての仕事全体の『やりがい』度」については、「満足」(「大変満足」~「やや満足」の合計)の割合が約7割から7割台半ばと高い結果になった。一方、「給与・賞与等」についての満足度は約3割ともっとも低くなっている。

 現在の職場で働き続けるために充実を希望する項目は、「給与」が79.4%ともっとも多く、ついで「職場の人間関係」58.0%、「休暇」52.7%、「勤務時間・交代制の融通がきく」43.1%となっている。現在の職場で改善を希望する項目は、「給与・賞与等の改善」が62.7%でもっとも多く、ついで「職員数の増員」48.6%、「事務・雑務の軽減」40.1%等、勤務条件や労働条件に関する項目が高い割合を示している。

 保育業務支援のためのシステム導入の有無は、「はい(導入されている)」が68.2%。導入されていると回答した人に、業務負担の軽減につながっているか聞いたところ、「そう思う」(29.5%)と「ややそう思う」(41.2%)をあわせた「そう思う」が7割を超え、「そう思わない」(「あまりそう思わない」と「そう思わない」の計)が約3割となっている。

 保育士就業継続の意向については、「今後も保育士として働き続けたい」と考えている者が約8割だった。一方、退職を考えている者の割合は21.3%となっている。現在の保育所等を退職したいと考える理由は、「給料が安い」61.6%がもっとも多く、ついで「仕事量が多い」54.0%、「労働時間が長い」35.4%、「職場の人間関係」30.1%となっている。

 

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