「伸びる人の条件」

皆様、こんにちは!!

さて、今日のテーマ

は「伸びる人の条件」。

以前このブログでもご紹介した

「スイッチオンの生き方」の著者

である筑波大学の村上名誉教授

の対談記事をご紹介いたします。

リーダーは、部下の「スイッチ」を

入れる為に、どうすればいいのか。

伸びる人材に育てるためのヒントを

感じていただければと思います。

対談は、山口 香(柔道指導者/
筑波大学大学院准教授)

と遺伝子研究で世界をリードする

筑波大学名誉教授の村上和雄さんです。



   

村上 山口さんは指導者になってから、
イギリスに留学されていますね。


山口 日本オリンピック委員会に
   指導者を養成するための海外派遣制度があって、
   それに応募したんです。


その頃、世界の女子柔道ではイギリスが格段に強くて
「なぜだろう」という疑問もずっとありましたから。


渡英前、私はイギリスの選手はきっと
恵まれた環境で稽古をしているのだろうと
憧れの気持ちを持っていました。


でも行ってみたら全く大したことなくて、
こういうところから強い選手が
なぜ生まれるのかが本当に不思議でした。


村上 どこにその秘密があったのですか。


山口 1年間イギリスにいて学んだのは、
   私たちの時代がそうだったように、


恵まれない環境の中では、
やる気がなかったら絶対に強くならないということです。


だから、お尻を叩かれて
やらされている選手は一人もいない。


アルバイトをしながらとか、
皆苦労して強くなりたいと頑張っているんです。


一人ひとりが自立している
という印象を強く持ちましたね。


結局、試合で土壇場に追い込まれた時、
必要な力が最後にどこから出てくるかというと、
何としても自力で勝つという精神なんですね。


監督やコーチがいくら応援しても、
これはどうにもできません。


村上 なるほど。
   伸びる選手は皆、意識が高いんですね。
   心の持ち方が勝敗にも大きく影響する。


山口 村上先生がおっしゃっているように、
   遺伝子のスイッチがオンになった選手は
   放っておいても勝手に伸びるんです。


指導者に求められるのは、
そのスイッチをどのタイミングで押してあげるかです。


それには「やればできる」という
成功体験をどこかでさせてあげることが欠かせません。


よく「負けて学ぶ」ということを言いますよね。


負けたり失敗したりするのも勉強ですから
私は必ずしも否定しませんが、
勝たなければ絶対に自信には繋がらないんです。


自信をつけさせるために、例えば自分より少し弱い相手のところに
連れて行って稽古をさせ、自信をつけたところで
もう少し強い相手と組ませてみる、ということもやりました。


自信がつくと自然と上を目指すようになるので、
そのモードに入れるまでが私たちの仕事だと思っています。


村上 それは学者にも言えることで、
   自分がやった研究が論文として認められるといった
   小さな成功体験を重ねると、遺伝子にスイッチが入りますね。 

└───────────────────────┘
※『致知』2015年2月号より

小さな成功体験の積み重ね、そして、その体験を
させて自信につなげさせることの大切さ。

そして、そこからスイッチが入り、意識が変わり

自らを成長させる原動力になっていく。

私自身、改めまして気づかされた記事でした。

皆様のご参考になれば 幸いです。

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