理念浸透型行動基準作成研修

創業者の想いや事業の目指す姿を形にしたものが「経営理念」です。つまり、事業者にとって、また従業員が働く上で、最も大切にしなくてはならない価値観そのものが「経営理念」です。
 しかしながら、最近の職場の状況を見ますと、各職員1人1人の価値観の隔たりは、世代間のみならず、益々広がっているようにも思われ、一方で、事業所サイドの事情としても、職員に「経営理念」や指針を職員に丁寧に伝え、理解させ、浸透させるような教育にまで、なかなか時間を割くことができない状況にあるのではないかと思います。

 その結果として、大切な経営理念が、なかなか現場で活かされていないというのが現状ではないでしょうか。理念や指針を現場で活かしていく、つまり従業員一人一人の意識の中に浸透させ、理念の実現に向けて自主的に行動していく。これこそが職場作りの原点であり、また、事業の価値を高めることにつながっていくものと考えます。

 理念が職場に浸透していない理由の一つは、理念に書かれた想い(言葉)の意味を従業員が、理解できていない、もしくは表面的に理解していても「腑に落ちていない」ために、自らが、行動する動機づけ(モチベーション)にはつながっていないのではないでしょうか。

従って、まず「経営理念」を誰にでもわかる言葉に置き換えてみることです。そして言葉をつくるプロセスは従業員と経営者が一体となり議論し共有していくことで、理念に込められている趣旨や想いを深めることができるようになります。最終的に、それを法人全体の「行動基準」に落とし込み、全職員で活用できるものに仕上げていくことがこの研修のゴールです。

研修で作られた行動基準の一例をご紹介いたします。

介護事業所

行動要素 行動基準
笑顔 ご利用者に対して笑顔の声掛けで、笑顔を引き出し、「顔色が良いですね」「リハビリの効果がでていますね」等、幸せに気持ちになる一言を添えている。
思いやり(ご利用者様に向けて) 全てのご利用者に手を握るなどのスキンシップを 図りながら「朝ご飯は食べられましたか」「昨晩はおやすみになれましたか」と笑顔でやさしい語りかけをしている。
思いやり(職員間で) 自分の担当以外であっても、他の職員が忙しくしているときは、「お互い様」という気持ちで声掛けをし、快く手伝っている。

保育事業所

行動要素 行動基準
感謝 どんなに些細なことでも、自分に関わる全ての人に(子どもたち、保護者、先輩、同僚、家族など)、いつも笑顔で「ありがとう」の言葉と声に表情をつけて感謝の気持ちを伝え、さらに自分に何ができるかを考え行動している。
挨拶 誰に対しても笑顔で、必ず立ち止まり、目線を合わせ、明るく元気な声で、相手のお名前を呼び、自ら進んで状況に合わせた挨拶とプラスαの言葉を掛けている。
整理整頓 常に玩具は決められた場所に取り出し易いように片付け、さらに、子どもの発達・興味に応じて玩具を入れ替えるなど環境構成を行い、のびのび遊べる工夫をしている。

このような行動基準を作り上げるプロセスを、弊社がファシリテーター役として 取りまとめていくお手伝いをさせていただく研修が「理念浸透型行動基準作成研修」です。

研修概要

  • 研修対象者:経営者・幹部社員・中堅社員
  • 研修時間:1回2時間研修が5回(10時間研修)
  • 研修場所:各事業所の会議室等にて、弊社社員が伺い実施。

 

 

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