福祉施設等における新卒者の給与データ
学歴計は20万円を超える額に
今年2月時点での最新調査結果※などから、福祉施設等( 以下、医療, 福祉)の10~99人規模事業所における新卒者の所定内給与額をまとめると、下表のとおりです。
医療, 福祉の2021年の学歴計は男性が203.0千円( 前年比1. 2%増) 、女性が200. 8千円( 同3. 3%増) で20万円を超えました。どちらも産業計の額よりも高い状況です。
専門学校・大学・大学院卒も20万円超に
学歴別に2021年の所定内給与額をみると、高校卒は男女ともに20万円を下回りました。女性は2020年より減少しています。高専・短大卒も高校卒と同様に、男女ともに20万円を下回りました。こちらは男性が2020年より減少しました。専門学校卒は男性が20万円を、女性は21万円を超え、共に2020年から増加しています。大学卒は男性が21万円を、女性は20万円を超えています。ただし女性は2020年から減少しました。大学院卒は男性が22万円を、女性は25万円を超えました。
2022年のデータがまだ発表されていないため、直近の状況は不明ですが、医療, 福祉の新卒者の所定内給与額は増加している学歴が多い状況です。2023年はどのような結果になるでしょうか。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
全国の約78, 000事業所を対象にした調査です。ここで紹介した数値は2020年と2021年の調査結果によります。所定内給与額とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額( きまって支給する現金給与額) のうち、超過労働給与額を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいいます。詳細は次のURLのページから確認いただけます。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429